works

introduction

私のフリーランスとして活動する上での屋号のロゴです。
フランスの哲学者であるブレーズ・パスカルの「パンセ」に書かれている「人間は考える葦である」の葦(=reed)からとりました。
パンセの原文はフランス語なので葦のフランス語「roseau」とするか迷いましたが、高校生から続けているクラリネットにとって「リード」は欠かせないもので、フリーランスとして独立してまで始めたこの仕事も欠かせないものなので、そのリードと掛けて、「reed」としました。

design concept

造語などではなく、実際に存在するものから名前を取ったので「葦」はデザインに組み込みたいとまず考えました。
そこからさらにロゴを通じてどのようなことを表現したいか、という部分に焦点を当て、これだけスマートフォンの利用者が増加している中でもまだまだWebに苦手意識を持っている方が多いと感じているので、お仕事を依頼しやすいように親しみを持ってもらえるような、そしてお客さまの思いにも寄り添う誠実さが両立できるようなフォントで屋号を表したいと考えました。

親しみやすさと誠実さを両立させるにはセリフ体がコンセプトに近そう、と思い、様々なフォントを探していたところ、「語りかけてくる文字」をコンセプトに生まれた「VDLアドミーンR」をベースとして採用しました。
VDLアドミーンRは、明朝体の優しさとゴシック体の力強さを加味したフォントだそうなので、コンセプトにぴったりでした。
(gの文字のみ、全体にある文字の丸さと統一するために修正しました。)

シンボルはどんな困難や悩みがあっても突破する・解決するという力強さが出るように枠から葦と屋号をはみ出すデザインにし、枠の形はクラリネットで使うリードの形を模してみました。また、黄金比を多少意識して制作しています。シンボルとテキストまで合わせて縦横比1:1.618にできれば完璧でしたが、テキストが小さくなってしまうため断念しました。

production time

約40時間

process

• ・ワード書き出し
• ・コンセプト構想
• ・ロゴイメージ制作
• ・葦デザイン制作
• ・ロゴ制作
• ・調整